中国古典〜1日1言〜:1/19
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君子の交わりは淡きこと水の若し
-君子之交淡若水-
「荘子」
君子:立派な人物
小人:つまらぬ人間(君子の反対のことば)
君子の交際のしかたが水のように淡々としているのに対し、小人の交際の仕方は甘酒のようにべたべたしているというのだ。
小人のつき合いは、すぐ飽きがきて、長続きしない。くっつくのも早いが、別れるのも早い。
水のように淡々とした交わりは、いつまでもあきがこないので長続きするという。
名将の立ち振る舞い
元マンU監督のアレックスファーガソン氏は、練習にはあまり顔を出さないという。先日読み終えた香川真司の著書に下記のような記述がありました。
一般的には、監督は試合だけではなく、練習でも目を光らせているイメージがあるかもしれない。でも、ファーガソンは違った。練習に顔を出すのは、週に1、2回だ。もちろん、ビッグマッチの前にはその頻度も少し増えるが。練習を仕切るのは、アシスタントコーチたち。だから、ファーガソンが練習を見に来ても、口を挟むようなことはほとんどない。
香川真司 心が震えるか、否か。 幻冬舎
このように、マンUのブランド力を高めた一人であろうアレックスファーガソン氏は選手とは君子のような交わりをしていたのかもしれないと考えられます。
しかし、時には選手に熱く接する時もあります。
「ヘアードライヤーという別名がついていました」Wikipedia参照
そして、時には選手にリスペクトの姿勢を表現して対応することもあるといいます。
香川真司が、ドルトムントからマンUに移籍した時、交渉の場ではタキシードをきて丁寧に香川真司をどのように起用するかプランをボードを使って丁寧に説明をしたそうです。(香川真司 心が震えるか、否か。幻冬舎より参照)
まさに上善は水の如し
毎日が甘酒のようにベタベタするようなつき合いは、長続きせず選手などに飽きられてしまうのでしょう。
この距離感は大切です。離れすぎず、包容力のあるコミュニケーションが、選手とのつき合いでは大切となると考えています。
街クラブコーチとしての立ち振る舞い
少年サッカーのコーチとして、選手と関われる時間というのは限られています。
私たちが指導している少年サッカークラブの練習頻度は週に1〜2回です。雨の日でグランドが使用できない時などは週に1回程度となります。
そのなかで、選手たちに対して冷めた態度をとるのは良くないと考えています。
しっかり熱い気持ちを持って、選手たちのサポートをする。
目的のために、目標を達成するために、必要な練習、必要な経験、必要な考え方を選手たちに提供できるように努めていく。
子供たちのハートに火をつけるのは、大人の役割だと考えています。
本書は人生を生きるうえで参考になることばがたくさんあります。ぜひ購入して普段の生活に役立てることをお勧めします。