1月
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中国古典〜1日1言〜:1/15

谷本一真
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とは

-懐与安実敗名-

左伝さでん

かいあんとはじつやぶ

懐:楽をしたいと思う気持
安:安逸(何もしないで遊び暮す)をむさぼること

漫然とテレビなど眺めながら、のんべんだらりと毎日を送っているようでは、立派な仕事はできないということである。

時間を無駄にしない

中国の春秋時代の晋の“文公”という人物にまつわることば。この“文公“が亡命中に安楽な生活に溺れていたときに、夫人にかけられたことば。

私は、人間は誰しも弱い自分がいると思っている。その弱い自分にどれだけ打ち勝てるかが、目的を達成するために大切なことだと思う。

だらだらとテレビをみて時間を過ごすようだと、立派な仕事はできない。

このことばで学べることがある。

それは、「名を馳せた大名にも、指摘してくれる人の存在がある」ということだ。

人間は目的意識が弱かったり、目標達成にかける思いが冷めてしまうと弱い自分が現れてしまう。周りに指摘をしてくれる仲間がいることは、とても重要であると考えさせられた。

指導する際の注意点

少年サッカーにおいて、だらだらと練習をしている選手を指摘をするのは大人の役目だ。

ただし、指摘するのに注意しなければならないことがある。それは、「相手から尊敬される存在であること」だ。これは元日本代表監督の岡田武史氏の著書である「岡田メソッド」にも記述されている。

中学生のチームにも関わっているが、指導者によって選手たちの反応は変わる。優れた指導者の指摘することは、選手たちはまっすぐ聞こうとする。しかし、選手から尊敬されない指導者の場合は、指導をしてもまっすぐ聞こうとしない。とくに中学年代の選手はそのような傾向があると感じる。

このことばも、”文公”が“妻”という尊敬するパートナーから指摘されている。

だらだらとやる気なく練習する選手は、目的と目標を見失っている。その場合は指導をしっかりしなくてはいけない。

なぜやる気なく練習してしまっているか。
同じく目的と目標を見失っているふざけた他者の影響
他者の影響をうけたぐらいで目的と目標を見失うメンタリティ
家族間のトラブル
学校で嫌な事があった
など…


ただし、少年時代は失敗や後悔のもと、反省し改善を学ぶ時期だと考えている。
大会などの試合結果には、勝つための準備がどれだけできていたかが反映される。
練習やサッカーに取り組む姿勢だ。

普段、だらだらと過ごすことが多い選手には勝利の女神は微笑まない。

目的と目標を達成するために、いろいろな誘惑に打ち勝たなければならない。

私としては
選手たちがサッカーを上達するため、日々の指導を一生懸命する
相手から尊敬される存在になる
だらけた雰囲気がなぜ生じるのかを考え、適切な指摘で改善を図る

守屋 洋 中国古典 一日一言 PHP文庫

ABOUT ME
谷本一真
谷本一真
理学療法士、3学会合同呼吸療法認定士、心臓リハビリテーション指導士、PRP-Japan
PRIコンセプトを基に、障害の予防とパフォーマンスの向上を目的としたコンディショニングをおこなっています。また、サッカー指導者としても活動しており、特に小学生に対する指導を行っています。 運動や習慣改善によって健康を支援することに情熱を注いでおり、各個人のニーズに合わせたプログラムを設計しています。興味がある方は、どうぞお気軽にお問い合わせください。詳細は直接やりとりの中でお伝えいたします。
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