中国古典〜1日1言〜:1/12

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積善の家には必ず余慶あり
−積善之家必有余慶–
「易経」
積善の家には必ず余慶あり
積善:善行をつみかさねること。
余慶:先祖の善行のおかげで子孫が得る幸福。
良い行いをしていれば良い報いがある。悪い行いをしていれば悪い報いがある。
よい報いを期待しようとするなら、ふだんの行いをつつしまなければならない。
また、悪に向かっていることに気づいたら、早めに軌道修正しなければならないのだという。
神は細部に宿る
「神は細部に宿る」という言葉は、元日本代表監督の岡田武史氏が著書である岡田メソッドでも述べられています。
均衡した試合で勝負をわけるのは、細かな部分と左右します。
それは
試合中のちょっとした気の緩みで生じるミス
これまで積み重ねてきた練習量の違い
試合に対する熱い思い
勝ちたいという強い気持ち
など…
こういった部分の違いが、勝敗を分けると私は思っています。
だから、選手たちには練習が大切であることを常に意識させています。練習で試合と同程度の強度(もしくはそれ以上)のプレーで取り組んでいく必要があります。
良いプレーをどれだけ積み重ねるかが、よい報いを受ける一つの方法だと感じています。(オンザピッチ上での積善)
そして、サッカー以外の姿勢も大切です。挨拶や物品を大切にする心など、そういった姿勢も良いチームの雰囲気をつくるために大切であります。(オフザピッチ上での積善)
これは選手だけでなく、保護者やスタッフ、OBなどチームに関わるすべての人の影響もうけると思っています。
一人一人がチームのために良い行いを積み重ねることが、そのチームの強さにつながります。伝統あるチームが強い理由の一つだと思います。
そういった雰囲気を醸し出すことができるのは、善行を積み重ねることであってほしい。
逆に、不善(道徳上よくないこと)を積み重ねると、禍が降りかかるともある。
たとえ良い成績や結果を残していても、いつかそれに見合う大きな禍がふりかかるだろう。
選手たちが良い報いをうけられるように、まわりの人間が善行を積み重ねていくことが大切なことです。
