1月
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中国古典〜1日1話〜:1/11

谷本一真
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好死は悪活に如かず

-好死不市悪活-

通俗編

好死:立派な死に方
悪活:見苦しい生き方

とにかく生き抜くほうが、「好死」に優っているのだという。

一般的に言って、われわれ日本人は壁にぶつかったりすると、本能的に死をえらぼうとする。
せっかく与えられた人生だ。とにかく生きてさえいれば、いずれは花の咲く季節もこようというものだ。

日本人のこの思想には、武士道がかかわっていると感じる。「死に際に花を咲かせる」という言葉があるが、死んで人のためになるという思想が過去にあった。日本のアニメでもそのような思想が目につく。

しかし、この言葉は生き抜くことの大切さを謳っている。

R3の日本における自殺者数は約2万人と公表されている。
警察庁HPより

平成10年ごろを境に、徐々に自殺者数は減少しているという報告もあるが、行方不明者は増加傾向にある。
厚生労働省 自殺の現状
内閣官房孤独・孤立対策担当室用資料
行方不明者の推移

行方不明者はH30年で約8万7千人にものぼる。

自殺者数と行方不明者数の両方をみることが、大切である。
そうしてみると、自殺者数の数は減っていても、行方不明者の数が増えているのでH20年ごろからのデータで比較するとそう変わりはないのだろう。

フレイル(虚弱)という言葉が、医療業界や介護業界で注目を浴びている昨今。
このフレイルの中には”社会的フレイル“ということばがある。人との繋がりに弱くなった人たちだ。
この社会的フレイルが生じていることも、自殺要因のひとつであろう。

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ABOUT ME
谷本一真
谷本一真
理学療法士、3学会合同呼吸療法認定士、心臓リハビリテーション指導士、PRP-Japan
PRIコンセプトを基に、障害の予防とパフォーマンスの向上を目的としたコンディショニングをおこなっています。また、サッカー指導者としても活動しており、特に小学生に対する指導を行っています。 運動や習慣改善によって健康を支援することに情熱を注いでおり、各個人のニーズに合わせたプログラムを設計しています。興味がある方は、どうぞお気軽にお問い合わせください。詳細は直接やりとりの中でお伝えいたします。
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