中国古典〜1日1言〜:1/24
谷本一真
taniblog
欹器は満つるを以って覆る
-欹器以満覆-
「菜根譚」
欹器:水を入れる器のこと。
→水が空っぽの時は傾き、半分ほど入れるとまっすぐ立ち、満ぱいにするとひっくり返るという。
満ち足りた境遇にある者を戒めたことばに他ならない。
そんな状態にあれば、誰でも向上心に欠け、進歩がとまってしまうからであろう。
少年サッカーの現場をみて感じることに通じます。
満足のいく生活を、子供時代から与えすぎると良くないであろう。
菜根譚で述べていることは腑に落ちる。
試合当日の準備場面
①ある選手は、ユニフォームの着替えは全て自分が鞄から取り出し、靴紐も自分が結ぶ。
②ある選手は、親がユニフォームを手で持って待ち構える。「〇〇したか?」など親がチェック頻度が多い。
①と②の選手のプレーの違いは鮮明である。①の方が自分がなんとかしようと試合中も行動する。しかし、②の選手は味方に譲ったりチャレンジしなかったりというプレーが多くなる。
これは10年間少年サッカーの現場をみてきて感じていることです。
「親が子供の失敗体験を奪っている」
子供時代には、たくさん失敗を経験するべきだと思う。恥をかくことは悪いことではない。大人になって恥をかかないために、子供時代にはいろいろな体験をするべきだ。