中国古典:靡不有初、鮮克有終
初めあらざること靡く、克く終わりあること鮮なし
-靡不有初、鮮克有終-
「詩経」
誰でも、やり始めはうまくいくが、それを最後まで持続させる者は少ない、という意味。
何か新しい仕事を始めるとする。そんなときは誰でも、なんとか成功させようと、緊張感をみなぎらせて仕事に取り組む。だから、成功する確率が高い。
だが、仕事が軌道に乗るにつれて、仕事に対するナレが生じ、徐々に緊張感が緩んでしまう。ついには気持ちのゆるみから、うっかりミスを生じ、それが命取りになりかねない。
継続することの難しさを謳っている言葉だと思う。それは私も身を持って痛感しています。
何事も取り組み始めは、なんとか成功させようと緊張感をもって物事に取り組む。「〇〇のため」という目的・理由があります。
しかし、継続していく中でその目的意識が弱まってしまう。しっかりとした目的意識を常に抱き続けないといけないと思います。
弱い自分に対して気付かされる言葉です。
サッカーの試合においても、1試合の中で集中力が欠ける時がある。そういった一瞬(一時)の弱さが命取りになりチームメイトに負担をかけてしまう。
なので、日々のトレーニングが大切です。
トレーニングをする目的、本質を明確にして積み重ねていく。こういったことをどれだけ継続したかが、力量に差を生むのだと思う。それが集中力や強さに比例すると思います。
初心忘るべからず
私が少年サッカーの指導に携わっているのは、自分自身の経験からです。
私はサッカーが好きで、純粋にサッカーというスポーツを楽しんでいた。しかし、高校卒業して成績を振り返ると、全て県大会準優勝や四国大会3位という、全国大会出場まであと一歩のところで終わってしまいました。
振り返ると、サッカーに対しては一生懸命向き合っていたが、人間力が足りなかったと自覚している。
挨拶や生活面、食生活やコミュニケーション能力など、至らなかった点が多くあります。
少年サッカーを通して現代の子どもたちに、
①質の高いトレーニングを提供し、サッカー技術向上をサポートする。
②人間力を磨かないといけないことに、気づかせる。
この2つを指導していきたいと思って、少年サッカーの指導をしています。
これらは社会人になっても必ず生きてくる力です。
「初心忘るべからず」
初心を常に持ち、日常の弱い自分に打ち勝ちながら日々突き進むことで、新たな自分に出会えると思う。
より勉学に励み、一層の努力をする。
