中国古典〜1日1話〜:1/5
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天下、意の如くならざるもの、常に十に七、八に居る
-天下不如意、垣十居七八-
「晋書」
この世の中には、自分の思い通りにならないことが七、八割もある、という意味。
人生には、どんなに努力し、どんなに苦労しても報われないことが多い。しかし、そのことを肝に銘じながらも、努力を怠らないことが肝心なのである。
この「晋書」というのは、648年に中国で完成された歴史書。進攻作戦を政府に進言しても、許可が降りない時にもらした言葉だそうだ。
サッカーにおいても、試合の中ではうまくいかないことの方が多い。しかし、その分うまくいった時(相手を抜いた時や、ゴールを決めた時、良いディフェンスをした時、試合に勝った時 など)は、喜びも大きい。
特に、大きな大会でチームで掴んだ勝利というのは、各個人のメンタルを高めてくれる。その後の練習などの姿勢にも大きな変化が現れる。
また、この大きな大会での敗退も、捉え方によっては選手の姿勢に大きな変化がおきる。「次は必ず勝ちたい」という本能が芽生えると、その後の練習の取り組みにも変化がおこる。
この努力を怠らない、常に大きな目標に向かって歩き続ける姿勢は、とても大切である。
私の話だが、
組織の中にいると、この古典のようにうまくいかないことも多くあった。病院勤務時代に経験したことがある。
その時に学んだのは、「知識武装して論破するだけの準備が必要」だということ。いまのひろゆきさんなんかがそうだと思う。
また、高校卒業時に後輩にこのような言葉を送られたのを今も覚えている。
「努力すれば必ず成功するとは限らない。しかし、成功している人は必ず努力をしている」
素晴らしい後輩だ。高校のサッカー部で3年生の時に一緒にボランチを組んだ一つ下の後輩だ。
私自身、社会にでてからも、うまくいかないことの方が多い。しかし、病院勤務時代などは、患者様が自然回復で良くなっていく過程に理学療法士として回復を促せることに楽しさを覚えた。
また、痛みで悩まれていた方に、理学療法を通して痛みの改善に関われることもとてもやりがいと感じていた。
そして、今は病院に通わないレベルの人に対して、フィットネスを通して痛みが消失したり、改善したりすることを経験しやりがいを感じている。