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人間の最大の臓器とは? 〜運動が重要な理由がここに隠されている〜

谷本一真
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運動について、「臓器」という視点から考えたことはありますか?

人間の臓器には、“心臓”や“肺”、“腸”や“脳”など様々な臓器があります。その臓器が互いに協力しあって、人間ができています。改めて、人間というシステムは素晴らしいと感心します。

人間の臓器たち

今回は、その臓器の中でも最大の臓器である筋肉ついてです。

臓器という視点で筋肉をみて、運動が素晴らしいか認識してもらえると思います。
そして、運動は継続的に行うべきであると改めて認識して頂けると幸いです。

1.人間で最大の臓器とは

一目瞭然ですが、人間で最大(最も大きい)臓器は“筋肉”です。

筋肉は、人間が動く上で欠かせない臓器です。

構造的に必要な臓器は骨や靭帯であり、恒常性(生命の営み)を維持するために必要な臓器が内臓であり、人らしさを作っているのが脳と考えています。

2.筋肉のバランスが動作に影響を与える

筋肉という臓器は、バランスも大切です。
筋肉のアンバランスは、関節痛を引き起こす一因となります。

例えば、膝関節前面に痛みがある方は、太もも裏のハムストリングスという筋肉が弱い傾向があります。そして、その弱さは普段の動作で使用できない事に起因している可能性が高いと考えています。

筋肉のアンバランス
  • 右と左(例:右の筋肉量と左の筋肉量)
  • 前と後(例:腹筋群と背筋群)
  • 内側と外側(例:内ももと外もも)
  • 上と下(例:肩と脇)

これらの筋肉群のアンバランスは、その人の動作の結果から由来していると私は考えます。

なので、”筋肉を鍛える“前に、“動作を整える”事が大切だと考えています。

この太ももの裏の筋肉が“ハムストリングス”と言いますが、一般的には膝を曲げる筋肉とされています。
ですが、歩く時には、“股関節を伸展させる筋肉”として働きます。

筋肉の使い方を誤ると、関節に負担がかかります。

歩く時に、太もも裏の筋肉が使えないと膝の前の筋肉ばかり過剰に使用されて膝関節に痛みが生じる原因にもなります。関節変形が起きてしまってからでは遅いのです。

関節痛を予防するためには、筋肉の多様性が必要です。その一例が、近藤拓人さんという素晴らしいトレーナーの方がツイートされています。

”パターンにはまらない“という事も大切な事ですね。

古代の人たちは、獲物を狩る・逃げるために360度あらゆる方向へ動けないといけなかったはずです。

しかし、現代の私たちの日常生活では、一方向からの刺激が非常に多く感じます。

動きの多様性が生まれにくい状況だと思います。
なので、適度な運動やスポーツは体には良いと思います。

バランスが良いということは、多様性に適応できていると考える事ができます。

PRIでは、「振り子が左右どちらにも振れている」という表現をします。人間も右にも左にも、前にも後ろにも、上にも下にも動ける事は大切な事だと思います。そのエンジンとなるのが、筋肉。

3.筋肉から出る物質

人間の最大の臓器である筋肉も、各臓器と同じように放出する物質があります。

それをうまく知識として持ち、活用する事で、活力ある生活を送れる事ができると考えています。

筋肉の成長を促す因子
  • 成長ホルモン
  • 成長因子(IGF-1 など)
  • マイオカイン(IL-6 など)
筋肉の成長を阻害する因子
  • TGF-β(GDF-8:マイオスタチン)

人間の筋肉は、
“自分を成長させる因子”

“成長を阻害させる因子”
の2つを放出しあっているイメージです。

このマイオスタチンという筋肉の成長を阻害する物質を与えると、牛やラットなどは筋骨隆々な様相になるとかならないとか…

https://www.nhk.or.jp/kenko/atc_473.html

人間の体が大きくなりすぎないように制御する物質も、体の中から出ているというイメージです。

筋肉の成長を促す因子を放出するために、筋トレや有酸素運動がベターだと思います。
しかし、今後はマイオスタチンを放出する方法が出現するかもしれませんね。

成長ホルモンをハックする

成長ホルモンを分泌するために、いくつかの方法があります。

  • 運動すればするだけでる。

最近の研究で、5〜10分の運動でも成長ホルモンが分泌されることが分かってきました。しかし、分泌量はすくないようですが…

  • 「つらい」「きつい」と成長ホルモンがでる。

成長ホルモンは疲労物質に反応して、脳下垂体前葉から分泌されます。

  • 筋肉量が多い

同じ運動、同じ時間した場合、筋肉量が多い方が成長ホルモンが分泌されるようです。つまり、通常のトレーニングで筋力トレーニングを行う事は成長ホルモンの観点からみると不可欠なのです。

  • 空腹

成長ホルモンは血糖値を上昇させる作用があります。つまり、空腹の時ほど成長ホルモンが分泌されます。食間を空ける事の重要性が、ここでも大切だと実感できます。

  • インターバルトレーニング

成長ホルモンを爆発的に分泌させる方法です。TABATAトレーニングの重要性を再認識できます。

成長ホルモンの効果
  1. 脂肪の燃焼、ダイエット効果
  2. 筋肉を作る、筋力アップ
  3. 骨を強くする
  4. 新陳代謝更新、美肌効果
  5. アンチエイジング効果
  6. 免疫力アップ
  7. 疲労回復効果
  8. 糖尿病予防

4まとめ

unrecognizable traveler throwing stone into lake from shore
Photo by Uriel Mont on Pexels.com
人間の最大の臓器は、筋肉

1番大きな臓器は筋肉であり、動物が動く上で欠かすことのできない臓器です。

なので、運動で“筋肉を動かす”事が大切だと考えています。

筋肉という臓器
  • 筋肉からも体を良くする物質が放出されている。
  • 筋肉は前後左右の使われるバランスが悪いと、関節痛になりやすい。

我々人類は、何百万年と動きながら生きてきました。
ですが、この100年の間に生活様式が一変し、動かなくても食料やお金に困らない時代に変化してきています。

この時代の変化に適応しながら、運動というツールを無くさないようにする事が大切です。

それまで運動する事によって受けていた恩恵を、今は感じにくい状況になりつつあります。

運動を継続し、筋肉という臓器から良い物質を放出する事で、身も心も健康を維持する事が大切だと感じています。

ABOUT ME
谷本一真
谷本一真
理学療法士、3学会合同呼吸療法認定士、心臓リハビリテーション指導士、PRP-Japan
PRIコンセプトを基に、障害の予防とパフォーマンスの向上を目的としたコンディショニングをおこなっています。また、サッカー指導者としても活動しており、特に小学生に対する指導を行っています。 運動や習慣改善によって健康を支援することに情熱を注いでおり、各個人のニーズに合わせたプログラムを設計しています。興味がある方は、どうぞお気軽にお問い合わせください。詳細は直接やりとりの中でお伝えいたします。
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