腸がすべて:世界的に著名な自然療法士、オステオパシスト フランク・ラ・ポルト=アダムスキー(初級)
この書籍では、食べ物の消化スピードに着目しています。
消化スピードの速い食べ物と消化スピードの遅い食べ物を区別し、腸活に役立てるというものです。
このご時世、免疫力について注目されてきていると思います。
体の免疫システムの6〜7割の機能を担っているといわれる腸を、良い状態に保つ事は大事なことです。
腸の環境を整えるための食事方法が紹介されています。
1.これまでの私の食事に対する考え方
食事において、私は「目的のために、この栄養素を取り入れる」という形で栄養を取り入れています。
- 動脈硬化予防のために「EPA(青魚)」をとる
- コレステロールを下げるために「DHA,EPA+食物繊維」をとる
- 貧血を防ぐために「鉄分+タンパク質」をとる など
このように栄養素を取り入れる事や、食材と食材の組み合わせで食事をとる事が私の考えでした。
2.この本で新たに学べた事
それは、
食べ物における消化スピードの違い
です。
この著書で、新たに得た視点としては
「“消化の速い食べ物”と“消化の遅い食べ物”からみた食べ物の組み合わせ」
です。
なぜ、この消化スピードに着目するかというと、
消化の速い食べ物と消化の遅い食べ物を混合して食べると、消化スピードが更に遅くなり、腸内環境を悪化させる可能性があるという所です。
消化スピードが遅くなると、腸の中で腐敗が起こり、排便リズムが崩れるようです。
ちなみに、消化管が良好な状態と言えるのは、1日に1回便が出ている場合です。
食品の消化スピードの具体例
- ファスト:30分で消化管を通過
- ニュートラル:一緒に食べた食品の消化スピードを速める
- スロー:胃で4〜5時間、小腸を通過するのに7〜9時間
この3つの組み合わせがあります。
大事なことは、
①ファスト+③スローのやみくもな食べ合わせ
これが消化スピードを3倍以上にも遅らせ、腸の中で腐敗を進めさせる一因となるようです。
①ファスト:ほぼすべての果物
②ニュートラル:油、酢、にんにく、玉ねぎ、ナス(ナスは野菜の中で唯一スローに入らない食品です)、ワイン、コーヒー、など
③スロー:果物以外のほぼ全ての食品(野菜など)
ここで注意すべきが“トマト”
これは、消化の速い食べ物であり、③と一緒に摂取すると消化トラブルの原因にもなるようです。
3.なぜ消化スピードに着目するのか
それは、「腸の汚れ」を取り除き、「消化器官に休養を与える」ためです。
ティム・スペクターの著書「ダイエットの科学」では、
腸はあなたの庭である
と述べています。
庭が綺麗だと、そこで育つ木々や草花などは健やかに育つ事が想像されます。
脳腸相関という言葉がありますが、腸の環境は脳(気分や思考など)にも影響します。
腸の流れが不良だと、偏頭痛、血行不良、肥満、不眠など体の機能不全の原因として挙げられる一因として考えています。
私はこの書籍を読んでから、1週間で1〜2日(昨夜の晩ごはんが遅くなった時)の朝食は果物だけにするようにしました。
個人的には、昼にちょうど良くお腹が空き、思考力の維持、1日の疲れ(翌朝の目覚め)なども良い方向に向かっています。
食事管理については、1日だけでみるのではなく、2日間の食事内容を調整する事が重要と考えています。
4.まとめ
食後のデザート(果物)を食べない
とりあえず、これから取り入れていく事がオススメです。
その他、細かい事や大事だと思ったところはありますが、また次の機会に。
デザート食べるなら、朝か食事の30分前に食べるのがオススメです。
(レバンドフスキも、デザートを食前に食べているという記事が以前あったのを思い出しました)