現代人には、“栄養”という投資が足りていない

最近読んだ本で、満尾正さんの著書「食べる投資」で、面白い視点がありました。
ここで、少し紹介したいと思います。
食事の価値は、2つあります。
①美味しいものを食べて幸せを感じる(食欲を満たす)
②体づくりのために食事をとる(栄養を満たす)
満尾さんは、①の食事を「特別美味しいものは、高カロリー、高塩分、高糖質、高脂質」であると述べています。
現代において①の食事を週に5〜6回など習慣にしていると、病気になるリスクが高まります。
肥満、高血圧、糖尿病、慢性炎症…
美食飽食に溺れると人相の良い人でも運気が下がり、粗食節食に徹すると人相の悪い人でも運気が上がる
水野南北
昔から、飽食のデメリットが啓発されていたのですね
しかし、現代において粗食を続ける(美食を0にする)のは、食の楽しみを奪うので私はよくないと思います。
毎日粗食は辛いので、個人的には週に1〜2回は美食を食べて良いのではと思います。ただ、食べ過ぎは禁物ですが
2017年の厚生労働省の「国民健康・栄養調査」では、
30〜50代では、男性は3人に1人、女性は4人に1人は肥満という結果がでています。
いわゆる過食が続くと、肥満、疲れやすい、体調不良、頭痛がするなどが原因でパフォーマンスに影響がでるとされています。
ウィルモア教授という方が、
「栄養学は、医学のすべての分野に共通する基盤である」
と述べています。
ビタミンやミネラルの勉強を進めていけば、体調に合わせた“栄養の投資”ができると考えています。
今回、この著書で僕が意識していなかった事が1つありました。それをまとめてみます。
1日に4色の野菜を食べる
野菜には抗酸化作用があります。
また、食物繊維は腸内環境を整える作用があります。
腸を整えるためにも、野菜は摂取する必要があります。
赤:リコピン、カプサイシン
リコピンには、強い抗酸化作用があるとの事です。それは、ベータカロテンの10倍、ビタミンEの100倍あると記述されています。
トマトとスイカが代表例として挙げられていました。
カプサイシンには、血流を良くし代謝を高め、体脂肪を燃焼する作用があるようです。
代表例は唐辛子
黄:フラボノイド類
ビタミンCの吸収を促し、血管を強くする作用があるようです。
代表例は玉ねぎ、黄色のパプリカ
橙:ベータカロテン、アルファカロチン、クリプトキサンチン
体内でビタミンAに変換されるようです。皮膚や粘膜の保護、がん予防などの作用もあります。
代表例はカボチャ、ニンジン
緑:クロロフィル
植物が光合成を行うための成分だそうです。
血液をサラサラにし血中コレステロールを下げる作用を持つ。
代表例はほうれん草、小松菜、春菊、キャベツ、抹茶も。
紫:アントシアニン
強い抗酸化作用を持つほかに、白内障を予防する作用をもつそうです。
熱に弱いため、生食が適している
代表例はなす、赤キャベツ、赤シソ
黒:クロロゲン酸
空気に触れると黒く変色する成分だが、変色は酸化した証だと。
抗酸化作用のほかに、体脂肪を燃えやすくする作用をもつ。
代表例はじゃがいも、さつまいも、ごぼう。コーヒーもクロロゲン酸が豊富。
白:硫化アリル、イソチオシアネート
硫化アリルは、辛味のある成分。がん予防と体内の有害物質の排泄を促す作用を持つ
代表例はにんにく、長ネギ
イソチオシアネートも、辛味のある成分。すりおろす、刻むなどして細胞が壊れたときに生じると。
血液をサラサラにする作用、ピロリ菌を除去する作用がある。
代表例はブロッコリースプライト、ブロッコリー、キャベツ、大根
※この7つの野菜には、全てに抗酸化作用があります。慢性炎症を予防・改善するにも、毎日の野菜摂取は重要だと思います。
その他にも、ミネラルに関する事や慢性炎症や“食べない投資”=ファスティングについても記述があります。
これまで読んできた他の書籍にも通じる所が多々あるので、今後まとめていきます。
毎日の食事で、食欲を満たすのか、栄養を満たすのかを少し考えて、自分の体に食べ物を投資するのが大切だと思います。