Dietary Mangement & Nutrition
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病気を防ぐkey word:“酸化”・”糖化“・”慢性炎症“〜病気になる原因を知る〜

谷本一真
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病院勤務時代、私が病気を予防できると感じた理由は、この3つの単語と出会ったからと言っても過言ではありません。

キッカケは朝の勉強会で2016年に“糖化”について発表した事でした。

糖化ストレス:AGEsと心血管障害 山岸昌一 久留米大学医学部糖尿病性血管合併症病態・治療学教授 Angiology Frontier vol.14 no.3(183) 2015

この文献で、糖化について深く学ぶ事ができました。

そして、その後の患者様の血液データを読み込む時には“LDL-C””HDL=C””RDW(これはあくまで私見)“HbA1C””CRP””WBC””血糖“などの数値をみていきました。

そして、患者様とのコミュニケーションにおいては“食生活”や“運動習慣”、“ストレス”について話を伺ってきました。

経験則
  • 脳卒中の患者様は、脂質異常や高血糖(BMI高値)や運動不足の傾向
  • 心筋梗塞や狭心症の患者様は、高血圧、過度なストレス、運動不足の傾向
  • 肺炎の患者様は、運動不足、柔軟性低下(身体が硬い)

10年間の病院でリハビリを経験した中で、病気になる人にはこのような系統があるかなと思っています。(これはあくまで経験則です)

今回、私がとっても大事だと思っている3つの単語について、簡単にご紹介・解説していきたいと思います。

酸化:酸化ストレス

酸化とは、“活性酸素”と捉えています。

酸化が分かりやすいサイト

活性酸素とは、大気中の酸素より活性化された酸素の事を指すようです。

活性酸素は、悪ではありません。活性酸素が過剰に産出される事が体には良くないと考えています。

活性酸素が過剰に増える事が原因で発症しやすい病気
  • 脳卒中
  • 心筋梗塞
  • 認知症 など

脳梗塞になった患者様には、急性期にはラジカット(商品名;エダラボン)という抗酸化剤が投与されています。

この活性酸素を唯一、薬に頼らず中和できるのが“運動”

といわれています!

ここで大切な事は、“適度な運動”という事です。

active rest(アクティブ レスト)です。

スポーツ選手が試合後にジョギングやウォーキングをするのは、このactive restにて余剰な活性酸素を排除するという役割もあります。

糖化:AGEs(終末糖化産物)

慢性的な高血糖状態が、AGEsを形成し蓄積するとされています。

文明病の根源とも言って良いではないかと思います。この”糖化“。

ここでも運動不足がでてきますが、少し具体的に言うと、血糖値を下げる役割をインシュリンだけに頼ってしまうためインシュリン抵抗性がつきやすくなります。

要は、インシュリンが効きにくくなります。習慣的な運動が血糖値を下げる大事な役割があります。

糖化により発症しやすい病気
  • 糖尿病(万病の元)
  • 脳卒中
  • 心筋梗塞
  • 認知症
  • 自己免疫疾患 など

血管系の病気にかかりやすくなります。

血液検査においては、HbA1cがAGEsの一種とされていますので、血液検査を受けた際にはぜひチェックしてほしい項目です。(これが高値の場合は糖尿病と診断されるケースがあります)

また、脳卒中になる方々は、冷凍食品や加工食品、不良な油食品を過剰に食べる傾向があると私は思います。

人間の体は食べたものできているといわれますが、現代においてのジレンマは、食品会社と健康にあると思います。

人のための会社なのか…利益を出すための会社なのか…

前者の会社が多い世の中であってほしいと願っています。

慢性炎症

炎症反応というのは、体にとっては必要な反応です。

細菌が侵入してきた時や、傷ができた時には体の炎症反応によって体の防御作用が働きます。

大事な事は、この炎症が慢性化する事です。

炎症の引き金を引く物質が、細菌や傷だけではないという事です。

代表的なのが、トランス脂肪酸(マーガリン、ショートニングなど)

これは自然界に存在していないです。

自然界に存在していない物質を体に取り入れると、体の炎症反応が惹起される可能性が大いにあると思います。

安価で大量生産できる化合物が入った食品を、大量に流通させている事には、会社の利益のみを追求し、大衆の病気(現代病)を引き起こした一因である事は間違いないと思っています。

慢性炎症により発症しやすい病気
  • 脳卒中
  • 集中力散漫(ブレインフォグ)
  • うつ病 など

以上、3つのkey wordについてご紹介しました。

お気づきだとかもしれませんが、全てに共通する事は

脳卒中や心筋梗塞などの血管系の病気です。

その他にも、自己免疫疾患の一因となるとも言われています。

予防するために必要な事

これらの病気を予防するために、適度な運動食事管理をする事が重要であるという事です。

そして、継続性を持たせる事が重要です。

ご自身にあう運動習慣や食事管理方法を模索していく事が1番だと思います。

個人的な意見ですが、これと1つに決めるのではなく、環境や状況に応じて変化に許容できる姿勢をもつことが大切だと思います。(変化を楽しむ)

運動や食事について詳しくは、今後のブログでまとめていきたいと思います。

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ABOUT ME
谷本一真
谷本一真
理学療法士、3学会合同呼吸療法認定士、心臓リハビリテーション指導士、PRP-Japan
PRIコンセプトを基に、障害の予防とパフォーマンスの向上を目的としたコンディショニングをおこなっています。また、サッカー指導者としても活動しており、特に小学生に対する指導を行っています。 運動や習慣改善によって健康を支援することに情熱を注いでおり、各個人のニーズに合わせたプログラムを設計しています。興味がある方は、どうぞお気軽にお問い合わせください。詳細は直接やりとりの中でお伝えいたします。
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