腰椎と股関節の協調性
身体の協調性
イラン医科大学 のリハビリテーション科学部にある理学療法部門の生体力学研究室で実施され研究である。
慢性腰痛を持つ人は、股関節と腰椎の協調性に問題があるという論文だ。この論文からも、慢性腰痛を改善するために股関節と腰椎の協調性を改善させることが大切だと考えられる。
人間は動く生き物である。
産業革命以降、人間の社会生活は大きく変化が生じている。現代に至っては運動不足による健康被害が危惧されている。100年前の世界では考えられなかったであろう。
特に子供はゲームの普及による外遊びの減少は非常に残念だ。社会人においてはデスクワークなど多様な動きを伴う活動が減ってしまっている。
協調性のある動き
なめらかな動きができる人ほど、筋肉を適切なグループで使うことができ、多くの関節をきれいに協調して扱うことができる。
子供の場合は、ゴールデンエイジだとそれがすぐにできていしまう。
大人では、筋肉を知覚しながら動作や動きを作っていくことが大切だと考える。
そのためにも、PRIエクササイズのような各筋肉を統合しながらエクササイズすることはとても重要だ。
腰痛を改善するためにも、機能障害を改善するための運動は必須だ。
My summary
研究デザイン
16人(平均31歳)のCNLBP患者を対象とした研究。モーションキャプチャーカメラを使用し、座位から立位(STD)および立位から座位(SIT)の動作を解析。マーカーはT12およS2の棘突起、左右のASIS、PSIS、大転子、大腿骨外側上顆に配置。3秒間立った姿勢から、合図で動作を開始し、3回の試行の平均が統計分析に用いられる。解析は、腰椎、骨盤、左右の股関節の解剖学的形状の位置と向きを計算。腰椎と股関節の運動学は、Pourahmadiらによって行われた研究に従って決定された。
結果
この研究の結果は、痛みの運動学的パラメーターが、STDおよびSIT中のCNLBP参加者の機能障害と統計的に有意な直線的な関係を持ち、r値が0.57(p値=0・021)から0.85(p値<0.001)および0.54(p値=それぞれ0.053)から0.82(Pvalue<0.001)だった。
考察
本研究では、STDおよびSIT中の腰椎‐股関節協調障害および腰椎‐股関節運動比の障害が、痛みおよび機能障害と統計的に有意な線形関係を持っていることを示した
CNLBP患者におけるムーブメントでは、左股関節のムーブメントが右に比べて大きい。これは、L AF IRをとることが右に比べると拙劣であることが予想される。PRIコンセプトと整合性がとれる部分である。