1月

中国古典〜1日1話〜:1/6

谷本一真

 

1/6

百里ひゃくりを行く者は九十きゅうじゅうなかばとす

-行百里者半九十-

戦国策せんごくさく

 

百里の旅をする者は、九十里をもって半分の行程だと心得なさいという。

最終段階におけるツメの大切なことを語ったことばに他ならない。

最後まで気を抜かない

最後のツメがあまいと、これまでおこなってきたことが報われなくなることがあります。

サッカーの試合においても、最後のシュートが決まらなければ、それまでビルドアップなどでチームでボールをゴールまで運んだ報いを得られない。

また、ゴール前ほど、より適切なタイミングで大胆に行動を起こさないとゴールを奪えないこともあります。最後まで気を抜かずに集中力を高めてプレーをシュート(ゴール)で完結させる意識は大切です。

最後の最後で、報われなくなると「これまでやってきたことは何だったんだ…」と思いたくなる。

しかし、この過程で得られた知識や技術はかならず次に生きてくる。
そして、生かさなければならない。

サッカーにおける百里

サッカーは旅の連続だ。

ボールをゴールまで運ぶのは11人いるから成せることだ。相手が11人に対して、1人でシュートまで持っていくことは難しい。みんなでボールを繋いでゴールまで運ぶことができる。これをボールの旅と比喩することもできる。サッカーが楽しいのはこういった部分だと思う。チームメイト全員で戦い、試合に勝利した時の喜びは格別だ。

試合では
GK/DFから旅は始まる。DFが良い方向へ道標を示さないと、より攻撃が生まれない。
MFは旅を円滑に行う役割がある。たとえイバラ道になった場合、よりより道にシフトしないといけない。周りを俯瞰して見渡せる能力が必要になる。
FWは旅の終着点にたどり着く意思が必要だ。きれいな到着の仕方もあれば、時には険しい道のりを乗り越えて到着しなければならない。

少年サッカーでは、子どもたちの成長を身近に感じることができる。そういった部分にやりがいを感じる。

子どもたちの成長を、少しでもサポートし、アシストできる存在でありたい。

守屋 洋 中国古典 一日一言 PHP文庫

ABOUT ME
谷本一真
谷本一真
理学療法士、3学会合同呼吸療法認定士、心臓リハビリテーション指導士、PRP-Japan
PRIコンセプトを基に、小学生~高齢者を対象に運動療法を実施しています。 また、主に小学生を対象としたサッカー指導者としても活動しています。 PRIコンセプトに基づく運動療法を希望する方や、スポーツにおけるパフォーマンス向上に取り組みたい方、お気軽にお問合せください。
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