1月
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中国古典〜1日1話〜:1/8

谷本一真
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初めあらざることく、く終わりあることすくなし

-靡不有初、鮮克有終-

「詩経」

誰でも、やり始めはうまくいくが、それを最後まで持続させる者は少ない、という意味。

何か新しい仕事を始めるとする。そんなときは誰でも、なんとか成功させようと、緊張感をみなぎらせて仕事に取り組む。だから、成功する確率が高い。

だが、仕事が軌道に乗るにつれて、仕事に対するナレが生じ、徐々に緊張感が緩んでしまう。ついには気持ちのゆるみから、うっかりミスを生じ、それが命取りになりかねない。

継続することの難しさを謳っている言葉だと思う。それは私も身を持って痛感している。

何事も取り組み始めは、なんとか成功させようと緊張感をもって物事に取り組む。「〇〇のため」という目的・理由がある。

しかし、継続していく中でその目的意識が弱まってしまう。しっかりとした目的意識を常に抱き続けないといけない。

弱い自分に対して気付かされる言葉です。

サッカーの試合においても、1試合の中で集中力が欠ける時がある。そういった一瞬(一時)の弱さが命取りになりチームメイトに負担をかけてしまう。

なので、日々のトレーニングが大切である。

トレーニングをする目的、本質を明確にして積み重ねていく。こういったことをどれだけ継続したかが、力量に差を生むのだと思う。それが集中力や強さに比例する。

初心忘るべからず

私が少年サッカーの指導に携わっているのは、自分自身の経験からだ。

私はサッカーが好きで、純粋にサッカーというスポーツを楽しんでいた。しかし、高校卒業して成績を振り返ると、全て県大会準優勝や四国大会3位という、全国大会出場まであと一歩のところで終わってしまった。

振り返ると、サッカーに対しては一生懸命向き合っていたが、人間力が足りなかったと自覚している。

挨拶や生活面、食生活やコミュニケーション能力など、至らなかった点が多くある。

少年サッカーを通して現代の子どもたちに、
①質の高いトレーニングを提供し、サッカー技術向上をサポートする。
②人間力を磨かないといけないことに、気づかせる。

この2つを指導していきたいと思って、少年サッカーの指導をしている。

これらは社会人になっても必ず生きてくる力である。

「初心忘るべからず」
初心を常に持ち、日常の弱い自分に打ち勝ちながら日々突き進むことで、新たな自分に出会えると思う。

より勉学に励み、一層の努力をする。

守屋 洋 中国古典 一日一言 PHP文庫

ABOUT ME
谷本一真
谷本一真
理学療法士、3学会合同呼吸療法認定士、心臓リハビリテーション指導士、PRP-Japan
PRIコンセプトを基に、小学生~高齢者を対象に運動療法を実施しています。 また、主に小学生を対象としたサッカー指導者としても活動しています。 PRIエクササイズを体験したい方、お気軽にお問合せください。
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