中国古典〜1日1言〜:7/4
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温温たる恭人はこれ徳の基なり
-温温恭人維徳之基也-
「詩経」
温温たる恭人はこれ徳の基なり
温温:おだやか、柔和
恭:自分に対しては、慎み深く、人に対してはうやうやしいこと。
徳のある人は、まわりの人々から慕われ、信頼される。まちがっても、人の怨みを買うことはない。そういう点で、合格点をやれるのが「温温たる恭人」だというのである。
孔子も「恭なれば則ち侮られず」と語っている。「恭」もまた処世の要諦なのかもしれない。
うやうやしい
恭しい:相手を敬って、礼儀正しく丁寧である。
徳のある人が「温温たる恭人」と表現されているが、確かにそれも大切なことだと思います。
そういった徳を磨くために大切なことの一つとして、「感情を鍛える」ことが大切だと思います。
渡辺弥生氏の著書、「感情の正体」では“人の元気というものがどこからつくられているのか”という問いかけがあります。
こういった相手を敬うとか、礼儀正しくするなどというのは確かに大切なことだと思いますが、そこには相手に対するリスペクトの感情が抱けるかどうかというのが大切になってくると思います。
特に子供たちへの接する上では、”将来どのような人間になるか“というワクワク感が伴ってきます。大人と子供の最大の違いは、将来に対する期待値だと私は思います。
大人になってからでも、未来をどのようにデザインするかを決めることはできます。しかし、子供の方が色々な感情を吸収し、未来デザインを大きく彩ることができると思います。そういった観点で、教育者というのはやりがいもありとても重要な仕事だと思います。
恭しい人物というのは、自分にも他人にもワクワクする感情を常に抱き続ける人なのかもしれないと考えてしまいます。
本書は人生を生きるうえで参考になることばがたくさんあります。ぜひ購入して普段の生活に役立てることをお勧めします。