中国古典

中国古典〜1日1言〜:6/29

谷本一真

6/29

亢竜悔いあり

-亢竜有悔-

「易経」

亢竜こうりゅう悔いあり

亢竜:昇りつめた竜のこと。

頂上にまで昇りつめた者はやがて転落の道をたどって悔いを残すことになる、と戒めたことば。

易:もともと、この世の中には何一つ一定不変のものはありえないという認識の上に立ち、極盛のなかに衰微の兆しを見ようとする。

昇りつめた者が転落を免れるためには、身を引くタイミングを誤らないことが必要だ。遅くとも、登りつめたそのときに、引退の潮時を考えるぐらいで、ちょうどよいのかもしれない。

 

昇りつめるということとは

何ごとにも、物事の頂点というのは存在するのかもしれない。しかし、それはごく一部の人間しかなし得ることができないのかもしれません。それに気づかず、昇りつめもしない時点で“昇りつめた”と勘違いをして、転落の道へとたどってしまう人もいるかもしれません。

大人の選手で、スポーツ選手や実業家など、成功しているといわれる人たちは人生の途中で挫折を味わっている人が多いと私は思います。

本田圭佑や中村俊輔などはクラブチームでジュニアユースからユースへの昇格ができなかったり、堀江貴文は一度逮捕されるということもあったり、与沢翼氏は一度自己破産したとかしないとか…

現在で成功を収めたという方は挫折や苦労を味わっていると私は思います。

1番怖いのは、何も苦労や挫折を味わわずに順風満帆な競技人生や事業を成功している人たちかもしれません。そういった方々は失敗という免疫がなく人生を進んでいっているからです。

年齢を重ねれば重ねるほど、失敗というのは心に響く事柄だと思います。逆に10代20代では、失敗を恐れず挑戦する姿勢というのは本当に大切になってくると思います。

この言葉にもあるように、昇りつめたら転落の道を辿るかもしれません。

しかし、昇りつめる前に転落してしまっ場合は、再度昇りつめる努力をすることが大切だと思います。

後悔後に立たず

一度きりの人生なので、やらない後悔より、やって後悔した方が人生に意義を見出せると私は思います。

もちろん、人生設計というのは大事なことですが設計を変更することは悪いことではありません。日本社会では、“昇りつめる”という考えよりも“共栄”という考えの方が私は適していると思います。

大東亜共栄圏という第二次世界大戦時に日本政府が打ち出した言葉にあるように、日本人には共栄という心が宿っていると私は思っています。

共栄心を大切にし、それに従じた行動を選択していくことが、亢竜にならず社会人として高みを目指していける精神なのかもしれません。

守屋 洋 中国古典 一日一言 PHP文庫

本書は人生を生きるうえで参考になることばがたくさんあります。ぜひ購入して普段の生活に役立てることをお勧めします。

ABOUT ME
谷本一真
谷本一真
理学療法士、3学会合同呼吸療法認定士、心臓リハビリテーション指導士
PRIコンセプトを基に、障害予防に特化した運動療法を実施しています。 また、小学生へのサッカー指導や社会人サッカーチームの監督をしています。 PRIコンセプトに基づく運動療法を希望する方やスポーツにおけるパフォーマンス向上に取り組みたい方、お気軽にお問合せください。
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