中国古典〜1日1言〜:4/18
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瓜田に履を納れず、李下に冠を整さず
-瓜田不納履、李下不整冠-
「文選」
瓜田に履を納れず、李下に冠を整さず
瓜田:瓜畑(うりばたけ)
李下:スモモの木の下
「瓜畑では靴をはきかえてはならない。季の木の下では、手を上げて冠を直してはならない」というのだ。なぜなら、そんなことをすれば、瓜や季を盗み取ろうとしたのではないかと疑われるからである。
「疑わしきは罰せず」は法律の世界だが、個人のモラルとしては、「疑わしきは為さず」ぐらいの心構えが必要なのかもしれない。それを語っているのが、この言葉である。
(中略)人から疑われる原因を、自ら作っているケースもあるように思う。(中略)ふだんからきびしく自分を律する必要がある。人から疑われて特になることは、一つもないのである。
誤解を招く
物事の判断やそれに対する言動が優柔不断であると誤解を招きやすいとおもいます。ここで大切なことは“意思を表示する”ことだとおもいます。そのためには、”状況を読み解く能力“と“意思を表明する精神“が大切になってきます。
自分がおかれている環境が、現在どのような状況か理解しておく必要があります。
少年サッカーの現場でよく感じることは、自分がどういう人間か理解していない選手が多いと感じることです。
こういった原因の一つが、”評価されることに慣れていない“こと、”評価することに慣れていない”ことだと思います。
自己と他者を評価するという行為には、状況を分析する思考がはたらきます。そういった経験を子どものうちから積むことは、情報リテラシーを高めるために大切になってくると思います。
評価をする
誤解を招くことは、“他者から評価される”背景があります。上記でも述べていますが、評価というのはとても大切な行為だと思います。
人間社会に生きている以上、”評価をする“、“評価をされる“ということはつきものです。こういった行為を繰り返しおこなっていくことが、自身の情報リテラシーと自己分析能力を高めるために必要な経験になると思います。
こういったことを積み重ねることも、指導者として大切なことだと思います。
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