中国古典:驥1日而千里、駑馬十駕、則亦及之矣
驥は1日にして千里なるも、駑馬も十駕すれば則ちまたこれに及ぶ
−驥1日而千里、駑馬十駕、則亦及之矣–
「荀子」
驥は1日にして千里なるも、駑馬も十駕すれば則ちまたこれに及ぶ
驥:1日で千里(約3930km)を走る馬。才能の優れた人の例え。
駑馬:足の遅い馬。才能の劣る人の例え。
足の遅い馬でも、10日走り続ければ天才の行程に追いつくことができる
ふだんの努力の大切なことを語ったことば。
なにごとも継続することによって、豊かな実りが期待できるのだ。
1日も自分を鍛える努力を怠ってはならない。
才能のある人を、いくら羨んでもその人に追いつき、追い越せません。
そう考えているなら、しっかり前に進んで行動を起こさないといけません。
少年サッカーでも、リフティングができる子とできない子の差は、どれだけ練習したか、どれだけボールを触っているかに比例します。
子供たちは「だってできない」という言葉を多く口にします。
「1万時間の法則」という言葉が一昔前に、アメリカで流行ったと本で読んだことがあります。身体能力に関しては、遺伝的な要因があると思います。しかし、技術に関しては練習量や思考量に比例すると私は考えます。
できない事に取り組むことは、メンタルトレーニングにもなります。
技術を磨くためには、自主トレーニングが大切です。
子供のうちから、「できない事ができるようになる」という体験を多く積み上げていくことが、大人になってからも努力をする人間になると私は信じています。
ガンバ大阪の宇佐美選手も、子供時代には練習が終わった後に家で一時間ドリブルの練習をしていたとコメントしていました。天才と言われている選手も、陰で努力しています。
近年、さまざまなところで「アウトプットが大切」ということば言われています。
インプットばかりで、アウトプットが行えないと意味がないと。
しっかりインプットした情報をアウトプットし、人のためになる行動が今後もとれるように、毎日の努力を怠らずに続けていきます。
子供たちにとって、良き指導者になれるように。