サッカー
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トップ選手が行なっているドリブルの極意とは?

谷本一真
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11月21日に、NHK BS1でサッカーのドリブルに関する放送がされていました。そこから感じたことをまとめてみます。

ドリブルの極意とは?
  • 上半身を巧みに使う
  • スピードの緩急
  • 相手を誘う
  • トップスピードでのボールタッチ
  • 相手の逆をつく

これら、①〜⑤を解説していきます。

①中西哲生と久保建英

久保建英のドリブル解説で、中西哲生さんがコメントされていました。

ブレない上半身

姿勢が良い事で

”視野が良くなる“

そして

“右でも左でも対応できるようになる”

という事がやはり大切。

姿勢が良いとは具体的にはどのような姿勢か?

PRI的な姿勢は、静的姿勢(外見)だけではない。

特定の機能パターンによって、統制・統合・徹底された体の様々な器官におかれ”位置“が反映されたもの

この機能的パターンが合わさったものが、私達の姿勢を形作っている。

これらのパターンは、左右対称的に呼吸・回旋・休息をする動きに反映している。

PRIセミナーより

ここでは、右へ移動するドリブルパターンと左へ移動するドリブルパターンが、うまく使える事が大切である。と考えています。

そして、更に大事なことは、相手の動きを観て自分のドリブルコースを選択する事ができるという事。

中西哲生さんは、“胸鎖関節から動く”といわれる。

PRIの概念から、私が考える事は、“肩甲骨と胸郭から動く”事が大切だと思う。PRIの概念から、頭のポジションは変わらないように胸郭を回旋させる事が重要であると私は考えています。

走りながら・ドリブルしながら頭がブレないように左右どちらにも回旋運動が行える事。

相手と対峙した時には、臍を相手に見せられるような姿勢を作り、左右どちらにもいける姿勢を作る事が大切である。

そこから相手の状況(姿勢)をみて左右どちらにどのタイミングで移動するか選択する事が大切であると考えています。

②前園真聖

緩急をつけるドリブル

この番組では、ドリブルデザイナーの岡部将和さんが解説されていました。

そこで岡部さんが「ストップした後に、腕で脱力を受け止めて反動をつける」と岡部さんが解説されていました。

ここで、脱力するためには、肩甲骨から腕を動かして体の推進力と回旋力を受け止める事が大切だと思います。

またインロール(足裏でボールを転がして移動する)事で、予備動作がうまく行えるという技術も推奨されています。

③小倉隆史

2人を抜くドリブル

試合の状況では、1体1という状況よりもその奥の2人目3人目も見る必要がある。

その中で、対峙する2人を誘うようなドリブルを行い、相手がどちらが行くのか迷わせてから抜くというプレーが紹介されていた。これは石川選手のドリブルでも似たようなことが紹介されていた。

以前、久保建英選手も「SBに仕掛ける時は、CBの位置をみて仕掛けていた」とコメントしていた。

ドリブルとは少し違う視点だが、現役時代はビッグマウスだったとの事。だが、その挑戦する姿勢が自分自身を成長させる機会作りだと思う。それを凄めた方が本田圭佑だと思う。

ドリブルとは、「挑戦である」。

と岡部さんがコメントしており、なるほどなと思いました。

④石川直宏と岡部将和

ラン・ウィズ・ザ・ボール(1人スルーパス・裏街道)

石川さんが1stタッチからドリブルと言われていました。そこから一気に加速する。

スピードにのったドリブルをするためには、1stタッチからどこにボールを運ぶかという事を考える必要があると思います。

そこには、ボールを受ける前に状況を把握しどこにスペースが空いているかを察知しておく必要があると思います。

さらに”シュートをするためのドリブル“が石川さんは分かりやすかったとの事。

ドリブルには目的を達成するための手段であって、目的ではない。

また、石川さんがドリブルが上達した理由の1つが、サーフィン。

ダブルタッチが得意ドリブルといわれていましたが、その重心移動能力を高める事に一役買ったのがサーフィンだと思います。

サッカー以外での運動の趣味があるのは、動きの多様性を作るためにも良い事だと改めて認識できました。

⑤前田直輝

解説者に、中澤佑二さんも出演されていました。同じチームメイトだった時期もあり、前田選手の事を“練習から全力で行なっている”とコメントしていました。

私も小学生に、常に全力で行うという事を伝えています。これを中学・高校と継続する事が大変です。この継続する力は、努力する力に比例すると思います。

前田選手は、自分のドリブルを解説する中で、

  • 相手の逆をつく。
  • 相手の骨盤の向きを見て、ドリブルを行なっている

とコメントしていました。

確かに、骨盤のシフトは荷重をシフトした側へ誘導します。骨盤がシフトした逆側に荷重をかけることが困難です。

PRIには、”人間は骨盤が右にシフトしやすい機能パターンが存在している“という考えがあります。そこから抜け出す事ができにくい人が、特定の機能パターンに陥っている。ドリブラーが対面した時には、骨盤のシフト方向(どちらに荷重が優位にかかっているか)を観察するのも、大切であると認識できました。

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ABOUT ME
谷本一真
谷本一真
理学療法士、3学会合同呼吸療法認定士、心臓リハビリテーション指導士、PRP-Japan
PRIコンセプトを基に、障害の予防とパフォーマンスの向上を目的としたコンディショニングをおこなっています。また、サッカー指導者としても活動しており、特に小学生に対する指導を行っています。 運動や習慣改善によって健康を支援することに情熱を注いでおり、各個人のニーズに合わせたプログラムを設計しています。興味がある方は、どうぞお気軽にお問い合わせください。詳細は直接やりとりの中でお伝えいたします。
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