小学生チームのキャプテンを決めるには?:”方法“と“伝え方”について検証してみた。
本日、担当している小学校サッカークラブのキャプテンを決めました。
私が担当しているサッカークラブは、基本的には3年生から6年生まで一貫して3年生で持った学年を持ち上がりで担当します。
なので、3年生から6年生までの成長過程を観察できるのは、とても勉強になります。
キャプテンを決める方法
- キャプテンをしたい選手は、コーチに意思を伝える。
- 立候補者と個人面談
- コーチが最終判断
この流れで決めました。
①そして、5人の選手がキャプテンに立候補してくれました。
ここで教育ポイントがありました。しっかり大人の目を見て自分の意思を表明した選手が誰もいなかったという事です。自分の意思を相手に伝える方法を学んでもらえたかと思います。
②個人面談では、「なぜキャプテンをしたいのか?」「チームを会社と置き換えて考え、自分が社長ならどのような会社が良い会社か?」という視点で面談していきました。
社長としてキャプテンを考えると、本質的な返答・発言をする事が多かったので良い質問だったなと思いました。
周りの選手が、「あいつが頑張ってるなら俺も頑張ろう」と思われる選手がキャプテンである事が望ましい。
私が思うキャプテン像は、このような考えである事を選手には伝えました。
面談で多かった「チームをまとめたい」という思いを言う選手が多かったが、大事な事は「チームの先頭に立つ覚悟があるか」という点だと思います。そのための努力をこれから行なっていけるか?
今回決めたキャプテンと副キャプテンには、厳しく接していく事も了承しているため、より人として成長していってほしい。
チーム全体への伝え方
5人の中から、選ばなかった子供達へ“どのように伝えたら良いか”を少し検証してみた。
①気の強い子と、②少し気の弱い子の2人がいます。
- 全体へ伝える前に、②の気の弱い子には事前に選ばないという事をフォローを加えて伝えました。
- ①の気の強い子には、全体に伝える時に初めて伝えるという形をとりました。
結果は…
②の気の弱い子は泣かず、その後もいつも通り練習しました。
①の気の強い子は、しばらく拗ねて…涙して…という結果となりました。
ここで、人選をするという時には「事前に選ばなかった事を丁寧に説明しておく」事の重要性を学べました。
気の強い子はガキ大将的な立場の子なのですが、その分選ばれなかった事に対してショックだったのかなと思います。ですが、そのような経験も子供時代にはしておく必要があると思うので、これはこれで良かったと思っています。
(優位と劣位の両方の立場を経験しておく事は、メンタルを強くするためにも必要な事と考えています)
会社でも、普段のコミュニケーションや、物事を進めていく時には密な連携とフォローを行う事が大切ですね。
まとめ
私が思う、キャプテンを決める方法は
- 立候補制
- 一人一人と面談(キャプテン像のすり合わせ)
キャプテンというチームの先頭に立つという重要性を理解させ、周りから認められる存在になる行動をとる。
決して、「上に立つ」という偉い立場ではないという事は認識させる必要がある。
チーム全体に伝える時には
- 選ばなかった選手達に、事前にフォローを加えて選ばなかった理由を説明しておく
これらの事が重要であると学びました。